Use Case Mapsを用いたサービス競合可能シナリオの導出と実験的評価

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  • Use Case Maps オ モチイタ サービス キョウゴウ カノウ シナリオ ノ ドウシュツ ト ジッケンテキ ヒョウカ
  • Derivation and Evaluation of Feature Interaction Prone Scenarios with Use Case Maps

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抄録

サービス競合(Feature Interactions)とは,複数の通信サービスを組み合わせたとき,単独サービスで予期しない動作が発生する不具合を指す.すべてのサービス競合を厳密に検出し,解消することは,サービス数及びシナリオ数の組合せ爆発により,非常に困難な問題として知られている.そこで,本研究では電話通信サービスを対象として,サービス開発の要求段階において,「競合が起こりがちな」シナリオを低コストで導出するための枠組みを提案する.具体的には,Use Case Maps(UCMs)と呼ばれる要求記述法のスタブプラグインという概念を利用し,基本電話サービスと付加サービスのシナリオを記述する.その後,UCMs上の三つのパス条件により,サービス競合が発生する可能性の高いシナリオを導出する.UCMsのシンプルなパス解析により,競合の可能性があるシナリオを大幅に絞り込むことができる.また,実際の携帯電話サービスに提案法を適用して評価実験を行った.2560の全サービスシナリオに対して,提案法の適用により競合可能シナリオを148にまで絞り込むことができた.検証の結果,導出された競合可能シナリオには,既知のサービス競合がすべて含まれることが分かった.更に,いくつかの新たなサービス競合を発見できた.

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