日本における果菜類の生産と市場流通の地域的変化 : 1980年代~2010年を対象として  [in Japanese] Regional Changes in the Production and Market Distribution of Fruit Vegetables in Japan:1980s to 2010s  [in Japanese]

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本研究は,前回の根菜類(深瀬,2017)に続いて,日本における果菜類(夏秋・冬春キュウリ,夏秋・冬春トマト,夏秋・冬春ナス,夏秋・冬春ピーマン,カボチャ,スイートコーン,サヤエンドウ,サヤインゲン,エダマメ,ソラマメ)の生産と市場流通の地域的変化を明らかにすることを目的とした。各統計資料を使った分析・考察の結果は次の通りである。 1973年~2012年にかけて,果菜類各品目の生産地別作付面積の推移をみると,1973年時点で,野菜作の補助事業の実施や施設園芸の普及などによって,すでにいくつかの品目の生産は偏在していたが,1970年代~1980年代には,米の生産調整による転作などによって飛び地のように広がっている。1990年代以降,果菜類各品目の作付面積が全体的にさらに減少傾向を示す中で,1980年代以降,栃木県の冬春トマト,愛知県の冬春トマト,熊本県の冬春トマトと冬春ナス,茨城県の冬春ピーマン,宮崎県の夏秋ピーマン,北海道のカボチャ,秋田県のエダマメの作付面積が増加している。1990年代初頭からは北海道のサヤインゲン,山形県のエダマメ,1990年代半ばからは新潟県のエダマメ,2000年代からは北海道のエダマメ,長崎県のカボチャの作付面積が増加している。 次に,1984年,1990年,2000年,2010年の北海道,東京,名古屋,大阪,北九州の中央卸売市場における果菜類各品目の流通をみると,野菜の入荷先地域については,1984年時点で卸売市場近郊の生産地と遠隔地による出荷時期をずらすリレー出荷,特定地域からの独占的な出荷がみられた。また,1984年時点で,すでに各卸売市場において多くの品目が広域大量流通しており,その後も2010年までに年卸売量の変化はみられるものの,入荷先地域の構成に大きな変化はみられない。輸入品の卸売市場流通については,カボチャやサヤエンドウ,エダマメなどは国産品が品薄になる端境期や不作時に流通している。多くの品目で各年の各卸売市場の単価の変化が大きい。

Journal

  • 鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編 = Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science

    鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編 = Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science (69), 27-72, 2018-03-29

    鹿児島大学

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120006459928
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00408529
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • ISSN
    0389-6684
  • Data Source
    IR 
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