なぜやはり安楽死なのか

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  • Faculty of Health and Welfare Science, Nayoro City University
  • ナゼ ヤハリ アンラクシ ナ ノ カ

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抄録

120006472484

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医学の進歩により急速な高齢化が進む先進国では安楽死を合法化する動きが顕著になってきた。本稿は快楽主義の視点から,まず安楽死をめぐる諸事情を概観したあと,今や安楽死は単に個人の要請というだけでなく,社会としても無視することのできない要請ではないかと問うものである。 一節では安楽死が尊厳死へと変わっていく経緯とその際の議論を概観する。 二節ではオランダが世界で最初に安楽死を合法化するまでの歩みを概観する。 三節では日本国内の安楽死事件を通して, 安楽死は三種類に分類されることを確認する。 四節では日本でも学会指針という形で徐々に尊厳死法制化へ進みつつあることを述べる。 五節では安楽死容認の風潮から予想される危険について述べる。 六節では前節での問題点について筆者なりの回答を示す。

収録刊行物

  • 紀要

    紀要 12 23-61, 2018-03-31

    名寄市立大学

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