介護職員の高齢者ケアに関する認識の日韓比較研究:ケアに対する認識と自尊感情に着目した分析

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  • A Comparative study of Japanese and South Korean careworker's awareness of geriatric care : An analysis focusing on care awareness and feelings of self-esteem

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抄録

本研究の目的は、日本と韓国の介護職員の高齢者ケアに関する認識を比較し、両国間の差異や課題を検討することである。日本では9施設へ質問票345通、韓国では6施設へ質問票265通を郵送した。日本では195通(有効回収率56.5%)、韓国では147通(有効回収率55.5%)の有効回答が得られた。本稿では介護職員のみを分析対象とするため、日本(137名)、韓国(139名)のデータを分析した。 本研究により、日本の介護職員は韓国の介護職員と比べ、介護の仕事について自らは「専門性が高く、社会的に意義のある仕事」と認識している一方で、「世間からの評価が低い仕事」と認識していることが分かった。その認識の低さが、仕事の満足度の低さ、自尊感情の低さにつながっていると考えられる。一方、韓国の介護職員は高い自尊感情を示したが、この高い自尊感情に対しては、第三者による業務評価の機会を設けるなどの対応により、一定水準のケアレベルを保つ仕組みを検討する必要があると考える。

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