生活と科学を結ぶ保健の授業づくりとその課題

書誌事項

タイトル別名
  • Making classes about health education connecting between children's life and science and the issue

抄録

保健の授業での学びを子どもの成長・発達と人格の形成に資するものとするためには,健康課題を適切にとらえ,子どもの生活や実感と科学的な知識を結び付けた学びを組織することが大切である。石巻市教育研究会養護教諭部会の養護教諭たちは,遅刻する子どもや寝不足で朝から体調がすぐれない子ども,保健室で深い眠りにつく子どもたちの姿が多くの学校で見られ,睡眠の改善が喫緊の課題であると捉えている。本研究は,その改善のために,これまでのような「しつける」働きかけではなく,子ども自身が納得しながら学べる授業を創造し,生活を改善する力を育てようとする研究に協力したものでもある。睡眠についての学びは,眠っている間(イシキのない間)の事柄であり,その必要性を科学的な知識と結びながら実感させたり,納得させたりしながら扱うことが難しい題材である。しかし,このような題材においても,生活と科学を結ぶ保健の授業が,子どもの身体観を変え,自己のからだの主人公としての力を育てうる可能性を持っていることを実践的に考察した。

収録刊行物

  • 教職研究

    教職研究 2017 103-121, 2018-03-31

    東北福祉大学教職課程支援室

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