学校教育における不就学と長期欠席問題 (第5報) : 1980年代以降の長期欠席と不就学

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  • ガッコウ キョウイク ニ オケル フシュウガク ト チョウキ ケッセキ モンダイ(ダイ5ホウ)1980ネンダイ イコウ ノ チョウキ ケッセキ ト フシュウガク

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[要約] 日本経済の高度成長の終焉とともに,学校に行くことが明日への幸せにつながるという見通しをもった保護者が子どもたちを学校に通わせる時代も終わりを迎え,1980年代以降学校批判の時代が始まった。それと並行して,これまで減少傾向にあった長期欠席は,1980年頃を境に増加に転じた。また,長期欠席の理由のうち「主として学校ぎらいによるものと思われる」とされたそれまでの「学校ぎらい」は病理としての「登校拒否」を経由し,長期欠席の全体像ではなく「学校ぎらい(不登校)」だけが注目を集めるようになっていった。本論では,長期欠席問題が注目された経緯を振り返り,それまで「心理的な理由」とされていた長期欠席のほかに,「怠学・非行など」による「脱落型不登校」,虐待等による不就学問題が生じていることを報告した。また,第3報でふれた夜間中学校のその後についても合わせて報告した。

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