ネパール・テライ低地における気候環境調査

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  • ネパール ・ テライ テイチ ニ オケル キコウ カンキョウ チョウサ
  • Climatic Environment Investigation in Terai, Lowland Nepal

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type:Article

本研究では,ネパール南部テライ低地中央部のナワルパラシ郡ピパラにおいて,2012年3月から気圧,全天日射量,風向,風速,気温,相対湿度,降水量について15分ごとの観測を開始し2013年2月までの1年間のデータを解析した.その結果得られた主な知見は,次の通りである. ①気圧はモンスーン季に低く,冬季に高い変動を示す.②4月後半から6月中旬までの日最高気温は,連日のように40℃を超える.③2012年のモンスーン季は6月47日~9月18日,ポストモンスーン季は9月19日~12月15日と判断される.④モンスーン季にはENEの風が卓越し全風向の30%以上を占める.⑤プレモンスーン季およびポストモンスーン季の風向には,山谷風の日変化が認められる.⑥全天日射量と日最高気温との間にはプレモンスーン季を除き高い相関が認められる.⑦水蒸気圧は,モンスーン季に高く,冬季に低い年変動を示すが,相対湿度は,モンスーン季から冬季までの期間,80~100%で推移する.

Journal

  • 法政地理

    法政地理 46 17-24, 2014-03-20

    法政大学地理学会

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