【報告】アディクション(嗜癖)問題を専門とする医療・福祉機関ワーカーの現任者研修の在り方とその効果について ─ 面接技術を中心として ─

書誌事項

タイトル別名
  • 【Special Reports】The Report of the Training of Counseling Skills for Social Workers Working in Medical Institutions and Welfare Facilities for Addicts

この論文をさがす

抄録

支援が思うように運ばない相談者に関わる時、ワーカーは行き詰まりを感じることが多く、また、どのような面接をすればより良く支援を展開できるのか、具体的なイメージを持たないワーカーは少なくない。日本アルコール関連問題ソーシャルワーカー協会(ASW)関西支部は、アディクションを中心として相談援助に関わっている現役のワーカーが、面接技術を磨くための勉強会を実施した。本論ではその内容について報告する。参加者から提供された面接場面のシナリオを元に、役割を替えながらロールプレイを行い、それぞれが感じたことをディスカッションし、最後に全体でシェアしてシナリオ提供者にフィードバックする、という流れを繰り返し行うことで、相談者がなぜそのような態度を取るのか、その時にワーカーが抱く陰性感情や「正したい反応」の背後に何があるのか、それらに捉われずに効果的な面接を行うポイント、などについて相互に理解を深めることができ、参加者が所属する職場での面接にも良好な影響をもたらすことができたものと思われる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ