Pseudomonas nitroreducens p7によるp-menthaneからの trans-p-menthane-1-olの生産条件とP. nitroreducens p7の基質特異性  [in Japanese] Production conditions of trans-p-menthane-1-ol from p-menthane by Pseudomonas nitroreducens p7 and substrate specificity of P. nitororeducens p7  [in Japanese]

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Abstract

テルペン化学工業界においては利用方法がない副産物として p-menthane が大量に副生してその高付加価値化が求められていた.そこで,このような状況を鑑みて p-menthane から微生物の光学的選択能を利用した p-menthane 3位の水酸化による高付加価値香料である l-menthol の一段階生産を試みた結果,1位が水酸化された o-menthane-1-ol を生産する微生物 Pseudomonas nitroreducens p7 を見出すことに成功した.本研究では,当該微生物を用いた p-menthane からの trans-p-menthane-1-ol の生産性向上を目的として, p-menthane から trans-p-menthane-1-ol への 微生物変換の培養に関わる物理的及び化学的因子の影響について検討した.その結果,界面活性剤 Triton X-100 の 0.1%(v/v) 添加により trans-p-menthane-1-ol の生産濃度が無添加と比べて2.41倍に増加することが分かった.物理的因子ついては,培養液量5ml, pH 7.3, 培養温度30℃で最も高い trans-p-menthane-1-ol 濃度が得られた.但し,菌の生育は25℃が最適であった.化学的因子については,炭素源は p-menthane 単独で初発基質濃度4%(w/v), 窒素源は硝酸アンモニウムが最適であった.金属イオンの影響においては,Mg2+ を除去すると完全に trans-p-menthane-1-ol が生成されなかったことから Mg2+ が不可欠因子と推定された.今回の実験で得られた最も高い p-menthane から trans-p-menthane-1-ol への変換収率とモル変換効率はそれぞれ最大 23.6 と 21.2%であった.当該菌の基質特異性について20種類のモノテルペンアルコールを調べた結果,citronellol と tetrahydroperillylalcohol の2つに対してのみ資化性が認められ,前者からはその酸化生成物の citronellic acid が検出されたが,後者は速やかに消費されて目立った代謝産物は認めらなかった.

Journal

  • 生物機能開発研究所紀要

    生物機能開発研究所紀要 (18), 70-78, 2018-03

    中部大学生物機能開発研究所

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120006521135
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • ISSN
    1346-4205
  • Data Source
    IR 
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