高等教育におけるジオパークを支える人材育成の取り組み

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タイトル別名
  • コウトウ キョウイク ニ オケル ジオパーク オ ササエル ジンザイ イクセイ ノ トリクミ
  • Examples of Human Resource Development Programs for Geopark Management by Universities in Japan

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抄録

近年の大学でのジオパークに関する教育実践をレビューし,今後の教育の在り方を考える資料とするため,教養教育,学部専門教育,大学院教育の実践の記事・報告,授業のシラバス及び教員免許状更新講習の概要,目標や内容についての文書・Web サイトを収集した。その結果,2017年度に開設されたのは少なくとも18 大学・大学院での27 科目・講習であった。これらの科目・講習の目的を分析すると,「ジオパーク理解教育」,「ジオパーク活用教育」,「ジオパーク推進教育」および「その他」の教育に分類できる。教養教育や大学院教育で系統的にジオパークについて学べる教育課程が設定されている例がわずかにあるが,大学教育の多くは教育課程中に散発的に開講されている程度である。ジオパーク推進のためには人材育成において,教職大学院における開講科目,教員免許状更新講習での開講科目,教育における現地実習などの3 点についていずれも充実が図られる必要がある。また,ジオパークに関する地域資源に対する価値観や活動に従事しようとする態度の育成も促進される必要がある。

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