ヒアリのリスクコミュニケーション -21回の取材対応を通じて見えてきたこと-

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  • ヒアリ ノ リスク コミュニケーション : 21カイ ノ シュザイ タイオウ オ ツウジテ ミエテ キタ コト

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2017年5月26日に尼崎市内にてヒアリ(Solenopsisinvicta)が確認されたのを契機に,報道で大きなスペースを占め,連日, ヒアリの画像がマスメディアを賑わせる状態が続いた.その間,筆者は新聞・週刊誌・医学誌・テレビ・ラジオ・ネットメディアから合計21件の取材・出演依頼・執筆依頼などを受けることとなり,一般社会に対する医学面からのリスクコミュニケーションにあたった.筆者はこれまで外務省医務官として重症急性呼吸器症候群(SARS)流行渦中の北京で邦人社会対象のリスクコミュニケーションにあたったのをはじめ1), インフルエンザA/H1N1(2009年当時の新型インフルエンザ)・中東呼吸器症候群(MERS)・エボラ熱(EVD)・ジカウイルス感染症・関空周辺の麻疹流行等の渡航医学案件で取材対応にあたり,その経験から得られた知見の報告を重ねてきた2-4). 今回経験したヒアリ関連のリスクコミュニケーションにおいて,渡航医学分野における筆者のこれまで経験とは異なる点を報告するとともに,渡航医学関係者が認識することがのぞまれる点について論じる.

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