持続可能な都市空間再編への計画デザイン手法/京都伏見地区での事例ワークショップの展開
抄録
昨年度から、変容する都市の空間再編のデザインについてオープンスペースからのアプローチの可能性を探る日独共同研究の検討を続けている。その議論の展開として、人口減少や産業構造の変化による市街地の変容のデザインを考えるにあたって、自然基盤と生活や経済活動との相互作用による市街地のフリンジの変容に着目した。広域の環境基盤と土地の歴史にもとづく空間変容のダイナミズムとつながる改善型の計画デザインのあり方を検討する。 そのために、1)京都市伏見区大岩街道周辺地域において実施した国際ワークショップおける学生からの提案、2)専門家によるフィールド調査による論点抽出、3)市街地フリンジの環境デザインのしくみとして京都の風致地区および東山の保全に関する調査からの知見をあわせてデザイン手法の可能性を検討した。 地域の環境特性や歴史及びそこでの営みの地域性に価値を見いだし、その地域性にもとづき変化をデザインすることにより持続可能性を高める計画手法を提起した。こうしたアプローチでは①文化的景観の視点、②シティリージョンという環境単位、③地域性の観点が重要である。
収録刊行物
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- 芸術工学2018
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芸術工学2018 2018-11-27
神戸芸術工科大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050845762742293376
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- NII論文ID
- 120006539806
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles