宗教都市を訪れる参詣客の潜在心理と観光マーケティング : 観光の原点を「お伊勢参り」に求めて (今村哲教授退職記念号)  [in Japanese] The Ise Shrine Transfer of the Deity and Tourism Marketing : An Empirical Study on Worshipping Visitors' Psychology  [in Japanese]

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Abstract

宗教都市は観光資源に恵まれ参詣客の集客が容易なため,観光マーケティングでは一般の観光地の後塵を拝した感もある。平成期に入り,地方では参詣客が減少する宗教都市も現れ,さらに,若年層の宗教離れ,人口減少を見据えた危機感等から,観光マーケティングが重要視されるようになった。江戸時代に爆発的な参拝客数を記録した「お伊勢参り」に日本の観光マーケティングのルーツを辿り,「人々は何故を目指すのか?」という問を今と昔から考察する。2013 年に式年遷宮が行われた伊勢神宮では,延べ1420 万人の参詣客を集め,伊勢市の総生産額(GRP)を7% 以上押し上げたと試算される。しかし,宗教行事である遷宮に投じられた550 億円の費用負担の分担を,政教分離を原則とする行政には求められない。伊勢神宮では遠い古より「お伊勢参り」の慣習を全国に広め,参詣者を集客することで遷宮に要する巨額の財源を賄ってきたのである。だが,徒歩による伊勢詣でで賑わった宗教都市として発展したため,現代の観光の実情にあった整備の遅れに対し,集客力維持・向上に向けて早急な対応,改善が求められる。コレスポンディング分析より,伊勢志摩地域では,マイカーを利用し短時間で狭い範囲をめぐる「観光のインスタント化」が若年層に生じている可能性が浮上した。また,形態素解析により,観光客の声(自由記述)から観光資源に対する潜在的ニーズを分析した結果,観光客は当地域の観光資源を「地域固有的観光要因」と「一般的観光インフラ要因」で評価しているが,後者への不満もうかがわれる。

Journal

  • 拓殖大学経営経理研究 = Takushoku University, the researches in management and accounting

    拓殖大学経営経理研究 = Takushoku University, the researches in management and accounting (112), 135-164, 2018-03

    拓殖大学経営経理研究所

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120006543252
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AA11984701
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    1349-0281
  • NDL Article ID
    029057325
  • NDL Call No.
    Z4-228
  • Data Source
    NDL  IR 
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