日本の教育型大学における卒業研究の教育実態 : 東北の大学を中心に

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  • ニホン ノ キョウイクガタ ダイガク ニ オケル ソツギョウ ケンキュウ ノ キョウイク ジッタイ : トウホク ノ ダイガク オ チュウシン ニ

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type:P

本論文は東北の大学の人文社会科学分野を中心とする教育型大学の卒業研究の教育実態を検討するものである。アンケート調査の結果に基づいて、学生と教員の卒研への取り組み状況、卒業論文の完成度とその要因、卒業研究の教育に対する評価という三つの側面から分析した。その結果、卒業研究に積極的に取り組んでいるものは少なくないが、学生間に大きな違いが見られた一方、教員は精力的に取り組んでいるものが大多数である。卒業論文の完成度は学生の入学時の学力とその後の意欲・努力、そして教員の努力によるところが大きいという傾向が見られた。しかし、教員の努力は必ずしも卒業論文の成果につながっていないことも分かった。卒業研究の教育効果は高いことが明らかであるが、必ずしも望ましくない状況であるため、卒業研究の必要性について意見が分かれていることが確認できた。多様な学生が入学する今の時代や大学を取り巻く状況をふまえ、教育型大学のカリキュラムにおける卒業研究の位置付けを検討する必要が求められていることを提示した。

identifier:6

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