小学校4 年生理科「季節と生き物(春~夏)」でのツルレイシ発芽条件の改善

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  • Experimental Conditions Optimized for Budding of Balsam Pear (Momordica charantia L.) in Science Class of Primary School 4th Grader
  • ショウガッコウ 4ネンセイ リカ 「 キセツ ト イキモノ ( ハル ~ ナツ ) 」 デノ ツルレイシ ハツガ ジョウケン ノ カイゼン

Abstract

小学校4 年生理科「季節と生き物(春~夏)」に関して福岡県採択の理科教科書では,草本ではツルレイシ(ニガ ウリ,ゴーヤ)の栽培を通じて植物の成長過程を調べる学習が行われている。しかし,小学校で栽培する際に,ツル レイシの発芽がなかなか見られない,発芽が揃わないことから小学校教師に難教材として挙げられている現状がある。 そこで,小学校での栽培に際して,できるだけ多くの種子が発芽できる条件,または班に数本の発芽種子を確実に準 備できるようにするための実験条件を報告する。文献調査を踏まえ,ツルレイシ種子は硬実であることから,種皮の 傷つけ処理や種皮除去処理の効果等について検討した。その結果,種皮に傷をつける・つけないに関わらず,種子を 一晩暖かいお湯に浸し,沈んだ種子を水はけの良い育苗トレイの5 cm ほどの床土上に置き,同じ土を1 cm 以下ほ ど覆土して,更に新聞紙を1 枚敷き,太陽光が直接当たらない30℃以上の場所に置いて毎朝一回灌水する方法を見 いだした。この方法では7 日ほどで12 個中5 個前後の種子が発芽し,小学校に適切な実験条件であると考えられた。 発芽したツルレイシは,雌花・雄花を順次咲かせて大きく結実し,種皮を除去して発芽させたものについても同様で あった。

福岡教育大学紀要. 第六分冊, 教育実践研究編

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