ファンチャンの「成功」: ベトナム絹画の誕生とその両義性

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タイトル別名
  • The "success" of Phan Chánh : The birth of Vietnamese silk painting and its ambiguity

抄録

いわゆる「ベトナム絹画」は、フランス統治下の 1930 年に、インドシナ美術学校の第一期生、グエン・ファンチャンが確立したと言われている絵画ジャンルである。それは、職工の作品ではなく、個人の名が記された絹画であり、従来とは全く異なるテーマや技法からなる。このベトナム絹画の誕生は、通常、ファン・チャン個人に結び付けられて語られてきた。だが、ベトナムの絹画が、どのような状況の下でフランスに紹介され、どのような運命を辿って成功に至ったのかは明るみにされていない。本稿は、新資料を用いつつ、ファン・チャンのケースを通し、ベトナム絹画がフランスにおいて誕生・成功した過程を明らかにしようとするものである。

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