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Abstract

近年,高齢者世代が若者世代と交流することによるポジティブな影響が報告されている。一方で高齢者と関わることによる若者世代の影響についても注目されている。 本研究は若者世代が高齢者と交流することによって,どのように世代性及び対人援助力を修得するのかを明らかにすることを目的とした。対象は山間地域在住の高齢者と交流した2年次看護学生で,研究同意が得られた117名であった。世代性関心尺度,及び独自の対人援助力調査を,交流前後で実施した。世代性関心尺度は,探索的因子分析後に交流前後の各因子得点を比較した。また世代性関心尺度と対人援助力との関連は相関係数を算出し,学生の充実度でも比較検討した。 看護学生の世代性関心は【後継性】【世話性】【発意性】【創志性】の4因子で構成された。学生の世代性関心は交流前に比べて,交流後は有意に後継性と創志性が高かった。また世代性関心と対人援助力は弱い相関関係にあった。さらに交流が学生自身,或いは高齢者にとってたいへん有意義であると回答した学生は世話性の得点が高かった。看護学生は高齢者と交流することで,世代を継ぐ者としての関心と,自分たちにはない高齢者の一面を内面で受けとめて成長していることが伺えた。地域の歴史に触れ,生活者としての高齢者と対話する交流は看護学生の後継者としての世代性を成長・発達させ,対人援助力を内面から高めることができることが示唆された。

Journal

  • 看護学統合研究

    看護学統合研究 20(2), 10-24, 2019-02

    広島文化学園大学看護学部

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120006595074
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AA11499896
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    1346-0692
  • NDL Article ID
    029539356
  • NDL Call No.
    Z74-C130
  • Data Source
    NDL  IR 
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