対話指導を考えてみた : 「真面目さ」と「テキトーさ」の狭間で

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  • Consideration of developing oral interaction ability: focusing on peripheral skills of speaking

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抄録

本稿は,執筆者の対話指導の実践経験から,「対話が続かず,重苦しい雰囲気ができてしまうこと」を指導上の課題として設定し,その解決を図ることで対話活動の機会を担保し,ひいては「正確さ」,「適切さ」,「論理性」といった昨今の英語教育に求められる発話の質を高めることを期待している。その鍵となるのは,「正確さ」,「適切さ」,「論理性」を育てようとする「真面目」な発想から離れるという逆転の発想である。省略,言いよどみ,繰り返しといった対話における意味伝達に直接的には関わっていないように思えるスキルを指導することを通じて, 「これまで間違いに思えていたものが実は対話で重要な機能を果たしている」という発想の転換を促し,「喋りやすい雰囲気を作る」ことが可能となり, それが積極的な対話活動への参加を促し, 最終的に「正確さ」,「適切さ」,「論理性」を育てることにつながるのではないかと考えている。

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