災害ボランティアセンター運営における課題と展望 -学生ボランティアとの協働の可能性-

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タイトル別名
  • Challenges and Perspective on Disaster Volunteer Center Management Possibility of a Cooperation of University Students and Professionals

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抄録

近年の状況をみてもわかるように, 我が国は災害大国として国難と言われるほどの大規模災害に見舞われている. しかも大規模, 同時多発, 超広域の災害は, 災害支援の在り方にもさまざまな課題を顕在化させている. その1 つが災害発生後に開設される災害ボランティアセンター運営である. 災害ボランティアセンターは, 地域の社会福祉協議会が中心となって協働型で運営されるが, そこでの人材不足は深刻な問題である. 原因は, 地域に災害による多くの支援ニーズが生まれていることと, 支援者側の地域資源が被災することによって弱体化することにある. この“ニーズとリソースのアンバランス”に対し, 本研究では特に地域の人材不足に対し, 全国から学生ボランティアが参画するしくみ構築を試み, その結果を考察し,課題や改善点を明らかにしている. また, 試行した「学生ボランティアによる災害ボランティアセンター運営支援」を, 全国社会福祉協議会とソーシャルワーク教育学校連盟等が協働したモデルとして提示し, 今後, 国内で起こる災害に対し, 学生ボランティアによる災害福祉支援活動が効率的, 効果的に展開されることの重要性を提言する. さらに平常時より大学間連携を強化するとともに, 各大学がそれぞれの地(知) の拠点として, 災害時につながるソーシャルワーク教育について,問い直すべきであることを提言する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050001201664523776
  • NII論文ID
    120006600825
  • NII書誌ID
    AA12854676
  • ISSN
    2434706X
  • Web Site
    https://nfu.repo.nii.ac.jp/records/3194
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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