硬式野球部に所属する大学生アスリートの心理的競技能力と運動有能感

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Psychological Competitive Ability and Physical Competence of University Baseball Players

抄録

本研究の目的は,硬式野球部に所属する大学生アスリートを対象に心理的競技能力や運動有能感について検討し,より効果的なコーチングに向けた基礎資料とすることである。 大学硬式野球部に所属する男子学生45名を対象に心理的競技能力診断検査(DIPCA. 3)と運動有能感尺度を実施した。その結果,最も高い平均値を示したのは「闘争心」であった。他にも肯定的な回答が多い尺度に「自己実現意欲」「集中力」「協調性」「受容感」があった。レギュラーと非レギュラーの別で比較したところ有意な差異はみられなかったが,「自己コントロール能力」や「リラックス能力」などでは気になる違いが観測された。学年別にみると「忍耐力」「自信」「決断力」について有意な差異がみられ,学年によって心理的競技能力に違いがあることがわかった。 以上のことから,様々な要因によって大学生アスリートの心理面に影響を生じさせる可能性があるためにアスリートの心理面についても留意して日々の指導に当たることの必要性が示唆された。

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