高齢者のレジスタンストレーニングにおける動作速度が筋肥大および筋機能に与える影響

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タイトル別名
  • The Effect of Movement Velocity in Resistance Training on Muscle Hypertrophy and Muscle Function in Older Adults

抄録

本研究は,高齢者のレジスタンストレーニングにおける短縮性収縮(CON)局面および伸張性収縮(ECC)局面の動作速度が筋肥大および筋機能に与える影響を明らかにすることを目的として文献レビューを行った。その結果,筋肥大を目的とした際には,CON 局面において出来るだけ速く動かすトレーニング,あるいはCON およびECC 局面を低速度にて行うトレーニングが有効であることが示された。一方,最大挙上重量の向上を目的とした場合,CON 局面を高速度で行うトレーニング,CON およびECC 局面を低速度にて行うトレーニング,あるいはECC 局面のみを低速度にて行うトレーニング,いずれのトレーニング動作速度においても最大挙上重量の増加に有意な差はみられなかったことから,高齢者のトレーニング経験等に応じて動作速度を選択することが適切であることが示唆された。また,最大パワーおよび日常生活動作遂行能力を向上させるためには,CON 局面においてできるだけ高速度で実施するトレーニングが有効であることが示された。

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