部落解放運動と在日朝鮮人運動の関係にかんする考察 : トッカビ子ども会の事例をめぐって

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  • ブラク カイホウ ウンドウ ト ザイニチ チョウセンジン ウンドウ ノ カンケイ ニ カンスル コウサツ トッカビ コドモカイ ノ ジレイ オ メグッテ

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Abstract

本論は、地域コミュニティレベルでの部落解放運動と在日朝鮮人運動の関係について、1970年代中旬に発足した「トッカビ子ども会」の事例から考察するものである。トッカビ子ども会は在日朝鮮人による運動であり、部落解放運動から大きな影響を受けている。いずれの運動とも反差別の運動であり、被差別部落住民、在日朝鮮人の社会的地位向上を目的としたものである。しかし、両者の運動は日本人による運動と在日朝鮮人による運動であり、同じ被差別の立ち位置にあるといえども、両者のそれは異なっている。本論は、部落解放運動、トッカビ双方の資料にえがかれているトッカビ発足の経緯について再検討を行った。結果、部落解放運動と在日朝鮮人運動の間には「上下関係」があったと考えられ、互いが互いを「利用」する関係であったことをも明らかにした。

Journal

  • 人権問題研究

    人権問題研究 16 5-25, 2019-03-31

    大阪市立大学人権問題研究センター

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