水田群落微気象モデルの概要と農学分野への応用

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タイトル別名
  • Micro-climate model for a rice paddy field and its application to agriculture
  • スイデン グンラク ビキショウ モデル ノ ガイヨウ ト ノウガク ブンヤ エ ノ オウヨウ

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抄録

本報告では水田群落-大気間の運動量・熱・物質輸送と群落微気象環境を物理的な理論に基づき再現する,「水田群落微気象モデル」の概要について説明し,農学分野での応用例について簡単に紹介する.はじめにモデルの構造と基本式について解説した上で,水田微気象を特徴付けるモデル中の重要なパラメータについて説明する.次に農学分野への応用として,イネの生育や稔実に影響を与える地温や水田水温の評価,コメ品質ならびに高温不稔の発生に影響を及ぼす穂温の推定に加え,イネの生育期間を通した蒸発散量の推移や,収量と直接関係した群落光合成の評価例について,将来の高大気CO2濃度環境に対する影響評価を含めて紹介する.

収録刊行物

  • 低温科学

    低温科学 77 125-136, 2019-03-20

    低温科学第77巻編集委員会

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