インドにおける亡命チベット人の生計再建:非農業型定住地における事例

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タイトル別名
  • インド ニ オケル ボウメイ チベットジン ノ セイケイ サイケン : ヒノウギョウガタ テイジュウチ ニ オケル ジレイ
  • The Phase of Re-establishment of Tibetan Diaspora in India: A Case Study of Non-agro-industrial Based Settlement.
  • インド 二 オケル ボウメイ チベットジン ノ セイケイ サイケン : ヒ ノウギョウガタ テイジュウチ ニ オケル ジレイ

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抄録

本論文は、ウッタラカンド州デラドゥン市クレメント・タウンを事例として、ホスト社会との関係性に注目しつつ、インドにおける亡命チベット人の生活再建の方途を探るものである。亡命チベット人は受入国において集住しながらコミュニティを形成し、受入国の経済にアクセスしながら、独自の価値体系の中で「チベタン的なるもの」を内在化・再生産しながら生きているが、今日「難民界の優等生」とまで称されるほど、受入国との関係性を尊重しながら、社会・経済的に一定の地歩を築いてきた。亡命社会の中でも比較的「豊か」で「独自性が強い」と言われ、亡命初期から注目されてきたクレメント・タウンの事例を紹介し、「着の身着のまま」の脆弱な立場の難民であったチベット人たちが、難民キャンプ・リーダーのイニシアティブの下、土地所有を契機として経済活動を拡大・安定化させ、インド内外の地域経済に連結していく過程を報告する。

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