北欧における職業教育・訓練制度の改革と課題 : ノルウェーとフィンランドを中心に

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  • ホクオウ ニ オケル ショクギョウ キョウイク ・ クンレン セイド ノ カイカク ト カダイ : ノルウェー ト フィンランド オ チュウシン ニ
  • Reform and Topics of Vocational Education and Training in Nordic Countries : Especially for Norway and Finland

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北欧に於ける職業教育・訓練制度は学校に基礎を置いた教育・訓練から職場に基礎を置いた教育・訓練へと移行しつつある。北欧諸国の中で、それぞれの歴史や社会制度、政治的背景などを抱えながら、北欧福祉社会という共通点を維持しつつ、独自の展開に焦点を当て、改革の現状と課題を明らかにした。ノルウェーの場合は1994年以来、2+2という制度を導入し、後期中等教育の前半2年間は学校教育を中心に、後半の2年間は職場を中心とした教育・訓練を行っていて、製造業が盛んな地域ではこうした制度がうまく機能していることを確認することが出来た。一方、フィンランドでは後期中等教育段階での職場訓練はごく少数にとどまり、自分の進路がほぼ確定した20代中頃以降に、職場での教育・訓練が実施されていることが多いことが分かった。更に両国の共通点としては、新規採用(候補)者を対象に、職場での教育訓練が実施されていることである。給与が支払われている点が共通している(割掛が異なる)。

Journal

  • 教育学研究紀要

    教育学研究紀要 8 35-46, 2017-11-17

    東京 : 大東文化大学大学院文学研究科教育学専攻

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