人のリジリエンス資源から見るソーシャルワーク

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タイトル別名
  • ヒト ノ リジリエンス シゲン カラ ミル ソーシャルワーク
  • Person-Focused Resilience Resources in Social Work

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抄録

本稿はリジリエンス研究が盛んな諸外国の文献を通して、リジリエンスの概念とリジリエンス研究の流れを素描した上で、リジリエンスを引き出す要因として初期の研究者により指摘され、その後も引き続き研究されている、個人特性及びパーソナリティ要素について論じたものである。これらの研究者の文献を渉猟し、彼らが挙げた多くの個人の質的要因を、1)基礎要件、2)社会性(Sociality)、3)知的側面、4)コミュニケーション・スキル/対人・スキル、5)個人の属性のカテゴリーに分類整理し、それらが人の内部システムとしてリジリエンスに作用していることを提示した。リジリエンスへの家族や地域の影響は大きいが、それらがパーソナリティ要素に影響を与えての結果であることから個人の質的要因に限定して論じたものである。本論の主意は人のリジリエンス資源・要素を通しソーシャルワークが問題解決志向から問題予防志向へと転換する思考プロセスの提供にある。

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