温泉浴衣の類型化と色・柄に抱く年齢意識

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  • オンセン ユカタ ノ ルイケイカ ト イロ ・ ガラ ニ ダク ネンレイ イシキ
  • Classification of Hot-Spring YUKATA and age Consciousness in Colors/Patterns

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抄録

本研究は,温泉浴衣の嗜好を類型化し,色・柄に抱く年齢意識を明らかにすることを目的とする。被験者は大学生296名(男子75名,女子221名)で,15種の実物浴衣サンプルを用いて温泉浴衣の色・柄に抱く年齢意識について視覚評価による質問紙調査を実施した。温泉浴衣を類型化した結果,「はなやか-渋い」,「女性的-男性的」といった2次元の軸が得られた。男子学生は「渋い配色で男性的なイメージ」>「はなやかな配色で男性的なイメージ」の浴衣を好む傾向が,女子学生は「はなやかな配色で女性的なイメージ」>「渋い配色で女性的なイメージ」の浴衣を好む傾向がみられ,性別で温泉浴衣の好みが異なることがわかった。年齢意識については「はなやか(Strong Tone やBright Tone)」な配色の浴衣は若年層に似合うと,「渋い(Dull ToneやDeep Tone)」配色は中年層・高年層に似合うと考えられていることから,温泉浴衣の色や柄に年齢意識を抱いていることが示唆された。

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