協働して授業力向上を目指す研修による小学校若手教員の変容 ― 研究授業後の省察内容に着目して ―

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タイトル別名
  • キョウドウシテ ジュギョウリョク コウジョウ オ メザス ケンシュウ ニ ヨル ショウガッコウ ワカテ キョウイン ノ ヘンヨウ : ケンキュウ ジュギョウ ゴ ノ セイサツ ナイヨウ ニ チャクモク シテ
  • Changes in the Young Elementary School Teachers through Collaborative Lesson Studies: Focusing on the Teachers’ Reflection on their Classes

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抄録

本研究では、授業研究において、①どのような省察が、若手教員の授業に関わる力量の形成に有効であるのか、②若手教員の授業に関する実践的知識は、どのように変容していくのか、の2点を明らかにするため、奈良県立教育研究所と奈良教育大学が連携、協働して実施している奈良県小学校若手教員研修の平成29年度拠点校における年4回の授業研究時の記録から、若手教員の授業後の振り返りのドキュメントを分析した。結果、①省察には、個人の省察、信頼のある同僚教員や先輩教員等との関係性に基づく省察、そして、有識者等の指導助言に特徴的な高次元での省察があり、その3つが相互に関連しながら進められていくことが有効であること、②授業に関する実践的知識は、授業を構成する各要素に関する単一の知識から、より複合的なものになっていくが、その複合化の過程は一様なものではないことが明らかになってきた。

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