中国経済転換期における中央と地方関係に関する再考

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タイトル別名
  • Rethinking the relationship between central and local governments in the economic transition point of China
  • チュウゴク ノ NEV シジョウ ニ オケル トライアングル コウゾウ ノ ケイセイ : チュウゴク ジドウシャ サンギョウ ノ サイヘン ニ カンスル イチ コウサツ
  • 「 シゼンガタ シサン 」 カクトク ノ タイガイ チョクセツ トウシ ノ ヨウイン ブンセキ : チュウゴク キギョウ ニ ヨル タイ オーストラリア チョクセツ トウシ オ チュウシン ニ
  • チュウゴク ケイザイ テンカンキ ニ オケル チュウオウ ト チホウ カンケイ ニ カンスル サイコウ

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抄録

2010 年代半ば以後,中国経済は資源投入型・外需主導型成長から消費・内需主導型成長への発展方式の転換を図っている. 中国経済の構造転換の成否に重要な役割を果たすのは,中央政府よりもむしろ地方政府である.本稿の問題関心は,今後の経済転換期における地方政府がどのような役割を果たすかにある. したがって,今後の経済転換期に関連する中心的な課題の2 つとして,地方債務問題の解決と「供給側構造改革」が挙げられる. 本稿では,この2 点を中心に論じる. 本稿の分析によって下記の結論がつけられた. つまり,中国の債務問題の解決は,地方政府の隠れ債務の存在を考慮すると必ずしも十分ではない恐れがあり,隠れ債務発生の土壌である中央・地方間の独特な構造もまだ従来のままである.そして,「供給側構造改革」を阻害しているのは産業の高度化,グローバル企業の育 成,雇用の安定を理由に企業経営に介入する地方政府自身である.

収録刊行物

  • 経済学季報

    経済学季報 69 (2), 1-34, 2019-10-30

    立正大学経済学会

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