なぜ経済学の行為遂行性が問題となるのか : M. カロンらの所説について

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  • ナゼ ケイザイガク ノ コウイ スイコウセイ ガ モンダイ トナルノカ M. カロンラ ノ ショセツ ニツイテ

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抄録

I はじめに : 本稿では, M. カロン(Michel Callon), D. マッケンジー(Donald MacKenzie), F. ミュニエーザ(Fabian Muniesa)らが論じる, 経済学の行為遂行性という概念について検討する. 近年, 行為遂行性performativityという用語の広がりは人文・社会科学の諸分野に及んでおり, 当然その用法も拡散している. 経済学の領域においても, たとえば瀧澤(2018)はその現代経済学の概観から示唆される方法論的な考察において, 行為遂行性の概念に言及しているのだが, ここで検討するカロンらの概念および諸研究は, カロンやB. ラトゥール(BrunoLatour)らが展開してきたアクター・ネットワーク理論にルーツを持つ. ……

収録刊行物

  • 季刊経済研究

    季刊経済研究 39 (1-2), 55-70, 2019-03-31

    大阪市立大学経済研究会

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