海軍の技術選択の失敗 : 航空機用ガソリンと石炭液化

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タイトル別名
  • Japanese Navy and the Coal Direct Hydrogenation

抄録

ドイツは本当に石炭液化法で航空機用ガソリンを製造していたのであろうか。日本海軍はドイツが石炭液化で航空機燃料を製造していると考えていた。しかしPBレポートを検討すると、日本海軍が低く評価していた低温乾留で得られたコールタールやピッチを原料にして、水素添加し、さらにDHD法やアルキレーション法などを駆使して、オクタン価の高い航空機燃料を製造していたことがわかる。日本と同じくドイツもベルギウス法によってまったく生産していなかった。ここには日本の技術開発における技術情報の大切さというものを、失敗の事例から学ぶことができる。

第5回シンポジウム「日本の技術革新―経験蓄積と知識基盤化―」 : 2009年12月16日・17日 : 国立科学博物館 上野本館

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050580007682101504
  • NII論文ID
    120006654598
  • HANDLE
    2324/16167
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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