ゼロ値予測に基づくDCT演算数削減手法の提案とその評価

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タイトル別名
  • Reducing the DCT operations based on zero value prediction

抄録

本稿では、ゼロ値予測を用いたDCT(Discrete Cosine Transform)の演算数削減手法を提案する。通常、ブロックを構成する8×8画素の全てはDCT処理により周波数成分に変換され、その後、量子化される。そのため、1ブロック当りのDCT演算は乗算ならびに加算が共に1024回、量子化演算は除算が64回必要となる。これに対し、提案手法ではゼロ値予測を行うことで演算量を削減する。一般に、DCT処理を行った結果、高周波成分は0値近傍に集中する。そして、これらは量子化によって0に近似される。そこで、DCT処理において、複数の連続した演算結果がゼロ値であった場合、それ以降、当該ブロック内の全てのDCT演算結果をゼロ値と予測する。ゼロ値予測されたDCT結果に関しては量子化処理も不必要となる。動画像データを用いて評価を行った結果、DCTの演算数を最大で約29%、スカラー量子化の演算数を最大で約59%削減できた。また、その時のPSNRは54.39dBであった。

第16回 回路とシステム(軽井沢)ワークショップ : 2003年4月27日(日), 28日(月)

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050580007679864064
  • NII論文ID
    120006655410
  • HANDLE
    2324/7657
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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