タブレット端末センサと行動入力Webシステムを用いた生活行動と消費電力の分析

書誌事項

タイトル別名
  • Analyzing Daily-life Activities and Power Consumptions Using Tablet Sensors and Activity Annotation Web System

抄録

本研究では,家庭の電力消費量を抑えるため,家庭内の行動と消費電力の相関の具体的な解析を述べる.近年,様々な消費電力に関する研究が行われている.我々の研究では家庭の消費電力削減の目的とし,システム開発,被験者による実験,生活パターンと消費電力の相関分析,電力削減への提案の研究を行う.現在,我々は住人の生活パターンと消費電力の相関分析に取り組んでいる.開発したシステムを用いて,1日に数分程度行動の入力を依頼した.約4 ヶ月間分,35 軒の家庭から約11745 件の行動入力と約7.14GBのセンサデータと約237280 時間分の消費電量データが得られた.収集したデータを用いて,推定された行動の時刻と持続時間を説明変数とし,一日の平均消費電力を目的変数とした重回帰分析を行った結果,一般的な家庭で「テレビを長く見る」,「テレビ時刻が早い」,「食事時刻が早い」及び「睡眠時刻が早い」などの日は消費電力が大きいことが分かった.消費電力が一番高い家庭の「食事時間を長く食べる」,「睡眠時刻が遅い」及び「食事時刻が早い」などの日は消費電力が大きいことが分かった.このように,住人行動のラベルデータを使用することで,電力と行動の具体的な解析が可能になることを示す.

マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2015)シンポジウム, 平成27年7月8日(水)-7月10日(金), 岩手県 ホテル安比グランド

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