若い女性の主観的疲労感と食習慣との関連性

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タイトル別名
  • The Relationship between Subjective Feelings of Fatigue and Dietary Habits of Young Women
  • ワカイ ジョセイ ノ シュカンテキ ヒロウカン ト ショクシュウカン トノ カンレンセイ

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抄録

特に若者の女性の疲労に及ぼす要因を調査した目的は、次世代を担う彼女らの今後の健康管理の維持、向上のため現状の課題やそれらに纏わる事柄を検討し、改善することにある。即ち、主観的疲労感を健康の一指標として、それらに関連している食習慣の調査から、疲労自覚感に関与する要因を導きその対策を講じることにした。加えて、主観的疲労感の内容を把握し今後の課題とした。主観的疲労感と野菜摂取状況との関連性は直接的には認められなかったが、その疲労感の特徴として見られる疲労自覚症状との間では関わりが少なくとも見いだせた。又主観的疲労感に影響を及ぼしていた朝の目覚めと睡眠の満足感の睡眠状況及び体調では、朝の目覚めが快適並びに睡眠に満足感がある者は朝の野菜摂取がある傾向が認められた。食生態のあり方では夕食の欠食が多い者の方に主観的疲労感の強い影響が伺え、その疲労感に高く関与している疲労自覚症状に於いても偏食をする、食品の取り方を考えない及びインスタント食品、惣菜摂取が多い等の良くない食習慣が示唆された。疲労自覚症状については女性のみでは、集中思考困難が高く、焦燥・身体違和感は低い内容を示していた。これらのことを考慮して、健康保持のための検討課題及びその実践的資料とした。

収録刊行物

  • 人間文化研究

    人間文化研究 16 145-155, 2011-12-30

    名古屋 : 名古屋市立大学大学院人間文化研究科

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