モンテカルロ殻模型における新しい外挿法 Novel extrapolation method in the Monte Carlo shell model

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抄録

殻模型は核構造を正確に記述することのできる優れた模型であるが、重い核では対角化すべき行列が大きすぎて計算できないという実用上の限界があった。モンテカルロ殻模型法は、こうした困難な問題に対しても良い近似を与える方法であるが、変分原理に基づいているため、エネルギー固有値は厳密解よりも高くなるとともに、厳密解からどれくらい離れているかわからないという問題点があった。本論文では、ハミルトニアンの期待値とその分散に非常に強い相関があることに基づき、モンテカルロ殻模型の結果から厳密解を外挿法によって求める新しい方法を導入した。また、外挿に必要なハミルトニアンの2乗の行列要素を効率的に計算する新しい公式を導いた。原子力機構及び東京大学の大型計算機を用い、厳密解がわかっている系に新しい外挿法を適用してその有用性を確かめ、さらにハミルトニアン行列が大きすぎてこれまで厳密解が計算できなかった系に対しても精度の良いエネルギーを与えることに成功した。著者所属: 日本原子力研究開発機構(JAEA)

収録刊行物

  • Physical Review C

    Physical Review C 82(6), 061305\_1-061305\_4, 2010-12

    American Physical Society

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    120006683997
  • 本文言語コード
    ENG
  • 資料種別
    journal article
  • ISSN
    0556-2813
  • データ提供元
    IR 
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