トカマクプラズマにおける電子加熱変調による回転変化時のトロイダル角運動量バランス

書誌事項

タイトル別名
  • Toroidal angular momentum balance during rotation changes induced by electron heating modulation in tokamak plasmas

抄録

大域的full-fジャイロ運動論モデルに基づく電子加熱変調数値実験から、電子加熱によるイオン温度勾配駆動(ITG)乱流から捕捉電子モード(TEM)乱流への遷移が密度勾配の急峻化とプラズマ回転の変化をもたらすことを示した。回転変化時のトロイダル角運動量バランスをトロイダル角運動量保存則の直接観測によって明らかにし、イオン系の乱流応力に加え、イオン系の新古典応力、径方向電流、イオン系と電子系のトロイダル電場応力が重要となることを示した。ITGフェーズとTEMフェーズにおけるトロイダルトルクの反転はイオン系方向電流の反転によるものであり、これは粒子輸送と運動量輸送の相互作用であることを明らかにした。イオン系と電子系の径方向電流は両極性条件を満たすようにバランスし、電子系の径方向電流は電子系のトロイダル電場応力によって打ち消される。これは電子系のトロイダル電場応力が間接的にトロイダルトルクに影響していることを示す。

収録刊行物

  • Physics of Plasmas

    Physics of Plasmas 24 (8), 080701_1-080701_5, 2017-08

    American Institute of Physics

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ