算数科評価論 : 思考力・判断力・表現力等の評価に焦点を当てて (特集 教科評価論)
書誌事項
- タイトル別名
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- On educational assessment/evaluation theory in mathematics education : focusing on assessment/evaluation of thinking ability, judgment ability, and expression ability
抄録
本大学院教育学研究科は,自立的実践研究力を有する人材(カリキュラムプラクティスト)の育成を構想している(日本体育大学大学院教育学研究科,2017)。このためには教育評価1)に関する知見も持ち合わせる必要があり,そのため本研究科の「教科評価論」のシラバスには,授業の到達目標として「各教科において評価の目的や方法を構想し,構想した計画を授業実践で検証すること」を挙げ,そのための授業の概要として①「代表的な評価方法を収集する」,②「それらの評価方法の工夫を分析する」,③「新しく構想した評価方法を授業で検証する」を扱うことにしている。更に,④「評価の目的を分析し,併せて評価の機能,対象,主体性など評価に関わる多様な側面について考察する」を挙げる。④は,授業目標とも関連し,①から③を考察する上での基盤を成す。 そこで本稿では,「教科評価論」のシラバスについて算数科教育の視点から考察した結果,ⅰ)島田(1977)の「オープンエンドな問題」を用いた評価研究,ⅱ)松下(2016)による「パフォーマンス課題」による評価研究,ⅲ)文部科学省(2007)が取り組んだ「全国学力・学習状況調査B問題」の実態調査とその評価研究を収集し,それらの評価研究の工夫を析出できた。更には,評価方法の授業による検証では,島田(2017a)やShimada & Baba(2016)が考えた「社会的オープンエンドな問題」を取り上げた。
特集論文
収録刊行物
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- 日本体育大学大学院教育学研究科紀要
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日本体育大学大学院教育学研究科紀要 2 (2), 249-264, 2019-03-31
日本体育大学大学院教育学研究科
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338406266368
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- NII論文ID
- 120006708333
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- ISSN
- 24338656
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles