抑うつ症状の認知に関する社会心理学的検討:自他の症状評価における相対的楽観性

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type:Article

奈良女子大学心理臨床研究 第4号 第1部 研究論文

本稿では、主に社会心理学の領域から提出された認知の相対的楽観性のメカニズムについての仮説を参照枠とし、抑うつ症状の自他評価における相対的楽観性のメカニズムを考察した。リスク評価などの認知における相対的楽観性のメカニズムを、動機づけ要因、認知的要因、自他に関する情報の要因、情動的要因の4領域に区分し、それぞれの要因が相対的楽観性にいかに作用しうるかを検討したのち、抑うつ症状の自他評価における相対的楽観性のメカニズムとして作用する可能性を検討した。それぞれの要因は相反するものではなく、互いに重複する部分を持ちながら作用している可能性があり、それぞれの影響のあり方や強さを明らかにしていくことが重要と考えられた。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1050564288373925120
  • NII Article ID
    120006708449
  • NII Book ID
    AA12714928
  • Web Site
    http://hdl.handle.net/10935/5310
  • Text Lang
    ja
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Data Source
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • KAKEN

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