音楽聴取による脳内酸化ヘモグロビン濃度への影響

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音楽を聴取することで脳血流にどのような変化が生じるのかを明らかにすることを目的に、健康な女子大学生9名を被験者に、近赤外線分光法を用い、前頭部から側頭部にかけての脳内酸化ヘモグロビン濃度(HbO2)を指標に、音楽刺激(『トッカータとフーガニ短調』『ピアノ協奏曲第21番ハ長調』『歌劇カルメン前奏曲』『ジムノペディ』の4曲の聴取)による変化を測定した。その結果、脳内HbO2濃度は、『トッカータとフーガ』『ジムノペディ』の聴取では増加し、『ピアノ協奏曲』『カルメン』聴取では減少していた。楽曲聴取後の被験者の感想では、『トッカータとフーガ』『ジムノペディ』は嫌われ、『ピアノ協奏曲』『カルメン』は好まれる傾向にあり、これらの結果から、音楽の嗜好による心理効果が脳血流を変動させる可能性があることが示唆された。

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