一枚の写真から : 戦前日本における魯迅の翻訳と台湾

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タイトル別名
  • イチマイノシャシンカラ : センゼンニホンニオケルロジンノホンヤクトタイワン
  • The story of a piece of photograph : Translation of LUXUN in prewar Japan and postwar Taiwan

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抄録

type:論文

戦後台湾では、一九四五年十月二十五日の「光復節」を機に、日本の統治から中華民国への大転換に遭遇した。台湾の知識人は、大陸から渡ってきた中国人知識人と共に、翌年、「台湾新文化の建設」のために台湾文化協進会を設立し、九月に『台湾文化』を創刊した。その翌月十月は折しも魯迅没後十周年に当たり、該誌は「魯迅逝世十周年特輯」を組んだ。ところが同時に、十月二十五日に新聞雑誌での日本語が廃止された。こうした状況下で台湾人「奴化」論争が起こった。本稿は、台湾人知識人の日本語観を魯迅文学の翻訳を視点に考察したものである。一枚の魯迅の写真から、戦前の日本における魯迅の翻訳の探求をもとにその影響関係を闡明する。

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