1860年代前半のマルクスの地代論研究 : 61-63年草稿、『資本論』第三部主要原稿第6章(65年)および関連抜粋ノート(リービッヒの農業化学)を中心に (1)

書誌事項

タイトル別名
  • Marx's research on the theory of ground rent during the first half of the 1860s : manuscripts of 1861-63, chapter 6 of the main manuscript of Book III of Capital (1865), and the related excerpt notes (agro-chemistry of Liebig)

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抄録

マルクスの地代理論は通常、「超過利潤の地代への転化」と題された『資本論』第3部の第6篇において提示されていると受け取られてきた。本稿は、エンゲルスによって編集されたこの部分を含む『資本論』第3部が、マルクスが1864年から65年にかけて執筆した草稿を元にしていることに鑑み、この草稿において地代理論が展開されるにいたった経緯を現在刊行中の新メガに新たに公表された新資料を勘案しつつ明らかにしようとするものである。従来重要視されてきた地代論におけるマルクスとリカードの関係に代えて、アンダーソンとリービッヒがそれぞれの立場からマルクスの地代理論に大きな影響を与えていることが強調される。

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