発達障害者の障害受容の心理社会的プロセスに関する調査研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Research Study on the Psychosocial Process of Disability Acceptance of the People with Development Disabilities
  • ハッタツ ショウガイシャ ノ ショウガイ ジュヨウ ノ シンリ シャカイテキ プロセス ニ カンスル チョウサ ケンキュウ

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抄録

本研究は、就労移行支援事業所に通所する発達障害者の障害受容の心理社会的プロセスを明らかにすることを目的とした。発達障害の診断を受け、就労移行支援事業所に通所する発達障害者8名を対象として、半構造化面接を行った。修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて面接内容を分析した結果、5つのカテゴリーと12の概念が抽出された。 中退や離職、鬱病といった状況に陥った発達障害者が<このままではいけないという思い>から<支援機関探し>を行った結果、事業所に通所するに至っている。障害特性と行動特性を照合したり、仕事や人間関係上のトラブルなどの経験を再解釈したり、障害をもつ身近な人と自分の似ているところを見つけたりして、≪発達障害であることの認識≫を深めている。コアカテゴリーである≪発達障害であることの認識≫は、<適切な自己コントロール>や<自分についてのメタ認識>にも影響を与えている。

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