否定論の視点から見た条件付き確率の概念形成に関する研究  [in Japanese]

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Abstract

先行研究では,条件付き確率の困難性の要因として,条件付き確率とその関連概念との混同が指摘されている.そこで本研究では,2 つの概念間の関係を否定によって特徴づける否定論を用いることで,関連概念との繋がりを考慮した条件付き確率の概念形成の過程を明らかにすることを目的とする.考察の結果,条件付き確率の概念形成の過程は,次の通りである.最初に,①条件なし確率が「得られた条件(情報)を考慮した適切な確率モデルを導出することができない」ことから,②「それまで同様に確からしいと考えていた事象が同様に確からしくなくなる」ことで条件付き確率が必要となり,③「確率は事象に対する情報を定量化したものである」との見方によって条件付き確率の概念が再構成される.その後,④「得られた情報を考慮しても,考慮していないモデルから算出された確率値と変わらない場合(すなわち,𝑃𝐴(𝐵) = 𝑃(𝐵))」があることで,条件付き確率の適用範囲が明確にされる.さらにこの理論的考察から,適切な条件付き確率の指導に向けた課題を導出した.本研究はJSPS科研費(課題番号:18J10445)の助成を受けて行われた.第51回秋期研究大会, 平成30年11月17日(土),18日(日), 於 岡山大学, 主催 : 日本数学教育学会, 共催 : 日本教育大学協会数学部門

Journal

  • 秋期研究大会発表集録

    秋期研究大会発表集録 51, 73-80, 2018-11-17

    日本数学教育学会

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120006731616
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AA12668682
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    conference paper
  • NDL Article ID
    029785141
  • NDL Call No.
    Z7-2993
  • Data Source
    NDL  IR 
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