この論文をさがす
抄録
高温下で使用可能な開放端同軸プローブを開発した.外部導体および内部導体にステンレス鋼,絶縁材に石英グラスウールを使用することにより,試料温度800℃までの使用が可能であった.YVO4:Eu3+赤色蛍光体およびMg2SnO4:Mn2+緑色蛍光体のマイクロ波合成過程を明らかにするため,このプローブとネットワークアナライザを用いて2.45GHzにおける誘電特性の温度依存性を調査した.その結果,YVO4:Eu3+の場合は原料のうちV2O5が主に効率よくマイクロ波を吸収し,原料温度を上昇させていることがわかった.そして,反応生成物であるYVO4は高温下においても原料のY2O3と同程度の低いマイクロ波吸収特性を示した.Mg2SnO4:Mn2+の場合は,原料のうちSnO2が効率よくマイクロ波を吸収するが,YVO4:Eu3+の場合と同様,生成物はマイクロ波の吸収効率が低いことがわかった.
収録刊行物
-
- 新潟大学工学部技術部報告集
-
新潟大学工学部技術部報告集 1 19-28, 2005-03
新潟大学工学部技術部
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050282814203436928
-
- NII論文ID
- 120006735377
-
- NII書誌ID
- AA12480496
-
- HANDLE
- 10191/1228
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles