バイオテクノロジーを利用した3倍体フキの育種

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  • バイオテクノロジー オ リヨウ シタ 3バイタイ フキ ノ イクシュ

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抄録

フキはキク科の永年性草本植物で、主に葉柄を食材として用いている。我が国で最も広く栽培されている‘愛知早生フキ’は、栄養繁殖性の3倍体植物であり、大阪府下では、3種類のウイルスが蔓延し、生育障害を引き起こしていた。そこで、効率的なウイルスフリー株の増殖法として、頭花培養系を開発した。さらに、収量に関連したソマクローナル変異を誘導する培養系として、頭花培養系が有効であることを明らかにした。頭花培養系を利用したソマクローナル変異選抜法によって誘導された、最も収量の高い変異体は、オリジナル品種の129.8%の収量であった。この変異体は、‘大阪農技育成1号’の名称で、2002年に品種登録され、大阪府下では、多収性品種の‘大阪農技育成1号’が100%栽培されている。

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