A県内の男性訪問看護師の職務満足度

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タイトル別名
  • A ケンナイ ノ ダンセイ ホウモン カンゴシ ノ ショクム マンゾクド
  • Occupational satisfaction of Male visiting nurses in A-Prefecture

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抄録

男性訪問看護師の職務満足度を明らかにすることで、男性訪問看護師の職場環境の改善や就業への選択の一助となるための基礎資料とすることを目的とした。2018 年に A 県内男性訪問看護師を対象に無記名自記 式質問紙調査を10 名に実施した。調査内容は、対象者の属性、Stamps らが開発し、尾崎らが日本版に改善した看護職の職務満足度測定尺度を用いた。分析の結果以下のことが明らかになった。1、職務満足度の平均総得点は 177.7 ± 26.6 点で、得点可能な最高得点に対する得点率は平均 61.7%であった。病院看護師、男性病院看護師の満足度より高かった。 2、職務満足度の 7 因子のうち「看護師間相互の影響」「職業的地位」「医師と看護師間の関係」「専門職としての自律」「看護管理」「給料」の順に高く50%を超えており、「看護業務」のみ 40%台と低かった。 3、対象者の職位・年齢・看護師経験年数・訪問看護師経験年数・1 か月の訪問件数と職務満足度に違いはみられなかった。 4、訪問看護ステーションで働く看護師数が多いと職務満足度が低くなることが明らかになった。 これらの調査結果から、A 県内の男性訪問看護師の職務満足度は高く、職場の人間関係が良好であり、主治医となる地域の医師との連携もとれているが、看護業務を見直し、男性看護師の複数配置を考慮する必要性が示唆された。

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