書誌事項
- タイトル別名
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- A Historical Perspective From “the Great Divergence” to “the Great Transformation” : Focusing on Kenneth Pomeranz’s Theory of “A New Kind of Periphery”
- 「 ダイ ブンキ 」 カラ 「 ダイ テンカン 」 エ ノ レキシテキ テンボウ : ケネス ・ ポメランツ ノ 「 アタラシイ アルシュ ノ シュウヘン 」 ロン オ チュウシン ニ
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抄録
ポメランツは「生態環境上の制約」を脱却することによって,西欧と非西欧との「大分岐」が起こったが,「大分岐」以前のグローバル経済は「支配的な中心をもたない,多中心的な世界」であったと主張している。しかし,ここから逆に「支配的な中心をもたない,多中心的な世界」が,どのようにして「単一の,支配的なヨーロッパの『中核』を有するグローバル経済」(=ポランニーが提起した「19世紀文明」の概念)へと変貌を遂げたのかという疑問が生じる。 「大分岐」以前,一般に「周辺」は「中心」を「生態環境上の制約」から解放し得る存在ではなく,「19世紀文明」が《再周辺化》することによって「新しいある種の周辺」へと変貌させ,その役割を担わせた。《再周辺化》には「中心」から「周辺」への直接投資が必要であり,「周辺」が農業地域に,「中心」が工業地域に特化して,国際的な分業体系を拡大することによって,19世紀にグローバル経済は発展を遂げ,「生態環境上の制約」からの脱却を果たした。 「19世紀文明」の歴史的使命は,人類を「生態環境上の制約」から解放することにあり,「生態環境上の制約」から解放により「19世紀文明」は「大転換」を迎えた。この間,直接投資の起点となったのは鉄道であり,グローバル経済の発展は交通革命と同時に進行した。日本の近代化はこうした状況への主体的な対応過程に他ならず,「中国←→インド←→ヨーロッパ」という空間軸と「東アジア←→北アメリカ←→ヨーロッパ」という空間軸の両面に沿っていた。
収録刊行物
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- 拓殖大学論集. 政治・経済・法律研究
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拓殖大学論集. 政治・経済・法律研究 22 (1), 145-171, 2019-10-31
拓殖大学政治経済研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338895099776
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- NII論文ID
- 120006764223
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- NII書誌ID
- AA11314866
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- ISSN
- 13446630
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- NDL書誌ID
- 030094243
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
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