学習指導要領における「特別活動」の二重性に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Study on the duality of "Extra-Class Activities (special activities)" in the Courses of Study

この論文をさがす

抄録

通説では「特別活動」には二つの系譜がある. ひとつは「自由研究」「教科以外の活動」「特別教育活動」など, 子どもたちの自主性や自治活動を重視する系譜である. もうひとつは「学校行事」「学級指導」など, 子どもたちの自主性や自治活動を考慮することなく学校が主導性を発揮して企画・実施・指導する系譜である. しかし, 実は, 「教科以外の活動」や「特別教育活動」自体が自治の重視と自治の否定という二重性をもっていた. 学習指導要領が改訂されるたびに, 学校が主導性を発揮して企画・実施・指導する領域が新設されていく. これを外的なインパクトとして前者の系のなかに潜在していた二重性が顕在化し, 自主性や自治活動を軽視あるいは否定する性質が強くなっていく. そして1989 年版では子どもの自主性や自治活動を重視する領域や活動が公式に消滅する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050565162984947712
  • NII論文ID
    120006783522
  • NII書誌ID
    AA12885396
  • ISSN
    24352802
  • Web Site
    https://nfu.repo.nii.ac.jp/records/3240
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ