校歌の歌詞の言語的特徴に関する計量的研究 : 滋賀県公立学校を対象として

書誌事項

タイトル別名
  • Quantitative Study on Linguistic Features of the Lyrics of School Songs : A case of Shiga Public Schools

抄録

Ritsumeikan University

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会議名: 言語資源活用ワークショップ2019, 開催地: 国立国語研究所, 会期: 2019年9月2日−4日, 主催: 国立国語研究所 コーパス開発センター

校歌は、その学校を象徴するものであり、校風、所在地の地理的特徴などが歌詞に歌われることが多い。式典で歌うなど、児童・生徒にとって身近なものでもある。しかし校歌の歌詞の言語的特徴について分析した研究は少なく、いまだ十分に明らかにされているとは言い難い。そこで筆者らは、滋賀県の公立小中高を対象に校歌の歌詞を各校Webページから収集し、コーパスを構築した。このコーパスを基に、MVR、受身形、動詞「V+あう」、連体修飾節といった観点から歌詞の言語的特徴について多角的な分析を行った。調査の結果、次のことが明らかとなった。(1)名詞比率とMVRとによる分析から、小学校は「ありさま描写」的な歌詞が多く、中学校・高校になると「動き描写」的な歌詞になる傾向が見られる。(2)受身形・動詞「V+あう」(「育まれる」「助け合う」等)については、小学校の歌詞に多く見られるが、中学校・高校になると減少する傾向が見られる。(3)連体修飾節は小・中・高校の教科書(書き言葉)とは異なって補足語修飾節に集中する傾向が見られ、また主名詞は学年上昇とともに生徒や学校を表す名詞が減少し、自然や徳目を表す名詞が増加する傾向が見られる。

source:https://pj.ninjal.ac.jp/corpus_center/lrw2019.html

identifier:立命館大学

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