フリーライダーへの不満感に妨げられない公共サービスの供給メカニズム : 京都市伏見区の活動家TH氏のケーススタディ

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  • A mechanism for supplying public services unhindered by disgruntlement toward freeriders : the case of TH, an activist in Kyoto's Fushimi Ward
  • フリーライダー エノ フマンカン ニ サマタゲラレナイ コウキョウ サービス ノ キョウキュウ メカニズム : キョウトシ フシミク ノ カツドウカ T Hシ ノ ケース スタディ

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抄録

地域住民の参加による公共サービスの供給活動は,その非排除性ゆえに出現するフリーライダーに対する不満感に妨げられ,過少化するといわれる。本研究では,この不満感に妨げられることなく公共サービスを供給しえるメカニズムを明らかにする研究蓄積の一端として,京都市伏見区の活動家TH氏のケーススタディを行い,次のことを明らかにした。TH氏は,公共サービスを,自己実現の過程で結合的に生産し,なおかつ自己実現に資する投資財として活用している。そうすることで,フリーライダーは納得し難い存在というより,むしろTH氏の自己実現を助ける活動に位置づけられる。そのため,TH氏はフリーライダーへの不満感に妨げられることなく,公共サービスを供給することができる。本研究ではこれをTH氏型活動モデルと名付けて仮説提起した。

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